透明人間になる服など不思議な話 や都市伝説・意味がわかると怖い話のサイト

透明人間になる服 (あなたのうしろに名無しさんが・・・さんからの投稿)

公開日: : 不思議な話 |580 view

透明人間になる服などの怖い話は

俺には中学のころからの付き合いの親友がいる。
大学も同じところに進学し、会社も同じところに入った。
女の取り合いをしたこともあった。
結局、会社で開かれるタイピングコンテストでいい成績をとったほうが
いい成績をとったほうが彼女に告白するということになり
彼女は親友の妻となった。
彼女の名前を京子(仮名)とする。

ある日、親友と飲みに行くと親友はある都市伝説を話し始めた。
「透明人間になる服」なるものが若者の間で流行してるらしい。
なんでも、その服(ジャケット、帽子、靴、手袋)をはめると
その人の存在自体がこの世から抹消されるらしい。
つまり、従来の姿が消えるというのとは少し違った「透明人間」というわけだ。
存在が消えるからだれも事件性には気付かないというわけだ。
馬鹿な都市伝説をつまみに酒を飲み進めたせいですっかり俺たちは
酔いが回ってしまった。
千鳥足になりながら、街灯もまばらな夜道をふらふら歩いていると
道の真ん中に手袋が落ちていた。
手袋は左手のもので薬指の部分がちぎれたのかなくなっていた。
親友はよせばいいのに「中身はいってたりして」と笑いながら
手袋をつまみあげた。
そこには…

中身は当然、入ってなかった。
つまり普通の手袋だ。
「つまんねぇな」などとぼやきながら
親友はその手袋を手に付けた。
「おい、やめろよ。犬の糞でもついてるかも知れんぞ」と俺は
とめたが、親友は耳を貸さなかった。
「んー、ぴったりじゃん」
嬉しそうに言う親友の手袋をはめた手をみて俺は驚いた。
左手の薬指が消えていた。
「お前、指が!」と俺があわてて言うと
親友は不思議そうな顔で「指がどうした?」と聞き返してきた。
すっかり酔いがさめた俺はしどろもどろになりながら指が消滅してることを
親友に説明した。すると
「なにいってんだ?俺はもともと左手の薬指はなかったぞ」と言い放った。
「じゃあ結婚指輪はどうしたんだ?」と聞くと
「俺は独身だ」などとのたまった。
いくら冗談でも京子とのことをなかったことにする親友の不謹慎な態度に
俺は少しムッとした。だが、それ以上にさっきまで顔を赤らめて
気分良く話してた親友の顔が曇っていた。
「お前、京子ちゃんのことをそういう風に言うのはよくないぞ」と俺が言うと
「京子はお前の妻だろ!」と吐き捨てて夜道を去って行った。
俺は親友の頭がおかしくなったんじゃないかと心配になりつつそのまま帰宅した。

家につくと、京子が中で待ち構えていた。
親友にはいつでも自宅に入れるように合鍵を渡していたのでさして驚かなかった。
それより、俺は身構えた。京子が親友の様子がおかしくなったことを
俺に問いただしに来たと思ったからだ。
「京子ちゃん実は…」
「あなた、晩御飯は冷蔵庫の中に入ってるから」
「?」
京子はそのまま寝室に寝に行こうとしていた。
俺はあわてて京子を呼び止めた。
「ちょ、ちょっとまってくれ。なにやってるんだ?」
「なにって?」
不思議がる京子に俺は親友の調子がおかしいことを話した。
「そのことで来たんじゃないのか?」
「なんで私が親友さんのことで?それに来たってどういうこと」
京子は心配そうな目でこっちを見てきた。
そして、アルバムを取り出すと俺たちが夫婦であると証明するかのように
たくさんの写真を見せた。確かにそこには俺と京子が写ってる。
だが、そんな写真に見覚えはなかった。
京子は不安がっていたが、親友の妻と一緒に寝るわけにもいかなく
俺はその日はソファーで寝ることにした。

朝、起きると京子はいなくなっていた。
すべて夢だったと思いたかったが家具などが明らかに
一人暮らしのそれではなかった。
出社すると、親友がばつの悪そうな顔で話しかけてきた。
「ドッキリ大成功」とか「実は夫婦げんかして一芝居打った」とか
ネタばらしをしてくるものだと思っていたら
「今朝、京子ちゃんと話したんだが、お前、昨日のあれ
本気で言ってたのか?」と逆に問いただしてきた。
手袋を脱いだ今でも親友の左手の指は四本しかなかった。
親友は遠まわしに精神病院や心療内科にかかることを薦めてきた。
俺は拒否した。会社のみんなや同級生の誰に聞いても俺と京子が
結婚していることが正史になっているようだった。
精神病院にぶち込まれたくない俺は、すべて思い出したふりをして
今も京子と生活してる。一体どうしたものか…

透明人間になる服の情報や不思議な話の不思議な話のまとめや実話、ランキングや短編長編など「怖い話・心霊話・都市伝説投稿サイト

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

Comment

  1. ヨッシー より:

    なんかすごいですねΣ(・ω・ノ)ノ

  2. 匿名 より:

    「俺はもともと左手の薬指はなかったぞ」と親友の本人も認めているのだから「手袋を脱いだ今でも親友の左手の指は四本しかなかった」で正解。

    そもそも、京子を取られての、他の女性との結婚話が描かれていないということは、独身を臭わせているが、それを明言していない。
    どうやら、何かのショックで妻京子を拒絶したい衝動が、親友へと押し付けた妄想を記憶として植え付けている。
    そういうのは大概が、京子が親友と不倫していることを知って、妄想癖と記憶消失癖が出たということ。
    これは女性では結構あり、それが多重人格を生む土壌となる。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

関連記事

ジーパンのポケット

古着屋でジーパンを買ったら、ポケットに幅2cm程に折り畳まれた紙が出てきた。 古着のポケットに

記事を読む

笑う女

親戚が連日、怖い夢を観たそうです。内容は、 真っ暗なところに自分が一人で立っている、そこは上も下も

記事を読む

NHK教育

多分幼稚園の頃だと思う、NHK教育TVでなんか人形とおじさんが出てくる 番組を見ていた。おじさんが

記事を読む

首あり地蔵

「なあ、お前ら『首あり地蔵』って知ってるか?」 数年前の話になる。僕らは当時大学三年生だった。

記事を読む

呪われたわたし

私が小3の夏休みの時に、学校で流行っていたこっくりさんを友達と夜の時に、やっていたら、急に部屋全体が

記事を読む

地底湖みたいな地下倉庫

小さな町です、取り立てて何もない 国道を挟んで海岸線からは4kmほど…海も近いが山も近いそんな町

記事を読む

腐った自転車

もう7~8年程前になるが、当時俺は京成線沿線の住人だった。住んでいたのは、某干潟のすぐそば。 そ

記事を読む

贖罪の手紙

とあるお店が在る。 俺は曰く付きなコレクション兼商品にまるで磁力に引き寄せられるように何度も訪ねて

記事を読む

この前の探偵ナイトスクープがめっちゃ怖かった件

http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-19226.h

記事を読む

繰り返す家族

先週のことなんだけど、小三の俺の弟が体験した話。 弟はその日、学校終わって一度うちに帰ってから仲

記事を読む

配達の仕事をしていたら

前の話(詳細は電車のつり革)からだいぶ時間がたち、私も仕事が変わりまし

狙われる路上の宗教勧誘

路上の宗教勧誘ってどう思いますか? ウザいですよね。メンドイですよね

呪われたわたし

私が小3の夏休みの時に、学校で流行っていたこっくりさんを友達と夜の時に

呪われたわたし

私が小3の夏休みの時に、学校で流行っていたこっくりさんを友達と夜の時に

呪われたわたし

私が小3の夏休みの時に、学校で流行っていたこっくりさんを友達と夜の時に

→もっと見る

  • 皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

  • 人気ブログランキングへ
  • 20代後半結婚適齢期の家事手伝い。最近の趣味は廃墟めぐり。
    皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

    相互リンク・RSS大募集中です
    こちらのフォームまでお気軽にご連絡ください
    ご連絡いただかなくとも、こちらでアクセスランキングを見て定期的にアクセスがあることを確認しましたらリンク・RSS登録致します。

    当サイトのご利用は、自己責任でお願いします。当サイト及び外部リンク先のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失・損害についても当サイトは一切の責任と義務を負いません。

  • ブログパーツ

PAGE TOP ↑