ヒトナシ坂など怖い話 や都市伝説・意味がわかると怖い話のサイト

ヒトナシ坂

公開日: : 怖い話 |108 view

俺の中学生のときの話を投下。長文&駄文許して。

俺は週末に、中学で仲良くなった友達 Aのところに泊まりに行くことになっていた。
Aの家はI山という山の中腹にあって、俺の家は山のふもとにある。双方の家ともに一番近くのコンビニに行くのに車で30分もかかる寂れたところだ。
泊まりに行く前日に、Aの家の場所がわからないので山の地図をもってAに家がどの辺にあるか教えてもらった。
地図上で見れば、俺の家とはかなり近かった。が、Aの家まで行くには、
山の周りにある道路に沿ってぐるりと遠回りしなければならない。その距離、10キロ。
真夏の暑い中、10キロも走るのか・・・と少しげんなりしていた俺は地図の中を走る一本の道を見つけた。
その道は、俺の家から少しいったところから始まって、山を一直線に登り、
Aの家のすぐ近くで終わっていた。長さは5キロほど。この道を使わない手は無いだろう。
俺「こっちの道のほうが近いやん」
A「あー、でもこの道なぁ、舗装もされてないし、急やし、人もぜんぜん通らんからやめたほうがイイで」
俺「通れるんやろ?」
A「うーん・・まぁ通れるけど・・まあええか。そっから来いや」
ということで、その道で行くことになった。
その晩、家族に「こんな道ぜんぜんしらんかった。」
とその道のことを話した。両親はそんな道あったんやねぇ とかなんとか言っていたが、
じいちゃんは一人眉間にしわを寄せ難しそうな顔をしている。どうやら、この道のことを知っているようだ。
この道は正式な名前はわからないが、この辺ではヒトナシ坂というらしい。
何か名前にいわくがありそうだったが、まぁ、どうでもいいことだ。

さて、翌日、Aの家に行く日がやってきた。家を出ようとする俺に、じいちゃんが真剣な顔で話しかけてきた。
「ええか、B (おれの名前)。あの坂は、夜になったら絶対通るな。絶対や。今じいちゃんと約束してくれ。」となぜか本気で心配している。
わかったわかったと一応言ったが、気になるので理由をたずねた。すると、
「あの坂には、昔っから化け物がおる。昼間はなんともないが、夜になるとでてくる。だから絶対通るな。」
なんだ年寄りの迷信か と思った。おれは幽霊なんて信じていなかったし、ましてやバケモノや妖怪なんてすべて迷信だと思っていた。
心の中で少しじいちゃんをばかにしながら自転車を走らせるとヒトナシ坂が見えてきた。本当にどうしてこんなに近いのに今まで気づかなかったのだろう。
坂は少し急になっており、一直線。地面はむきだし。左右の道端にはとても背の高い草が生えていて、横の景色がみえない。
だが、うっそうとしている感じは微塵も無く、真夏の太陽の光を地面が反射していてとてもすがすがしい気持ちになった。
しばらく自転車を走らせていると、トンネルがあった。
高さは2.3メートルほどで、幅は車一台がギリギリ通れるくらい。とても短いトンネルで、7・8メートルくらいしかない。すぐそこに向こう側がみえている。
立ち止まらずに、そのまま通った。中は暗く湿っていて、ひんやりした空気があり気持ちよかった。
その後、何事も無くAの家に着き、遊び、寝た。
翌日もAの部屋でずっとゲームをしたりして遊んでいて夕飯までご馳走になった。気づいたら、8時になっていた。

まずい 今日は9時から塾だ。遅れれば親に怒られる。俺はいそいでAに別れを告げ、自転車にまたがった。
帰りは、いくら坂でも10キロの道のりを行けば間に合わないかもしれない。だからヒトナシ坂を通ることにした。
じいちゃんと約束したが、しょうがない。バケモノもきっと、迷信だろう。
月明かりに照らされた夜道をブレーキなしで駆け下りていった。この調子なら塾に間に合いそうだ。
そう思っていると、昨日の昼間通過したせまいトンネルがぽっかりと口をあけていた。すこし怖かったが、坂で加速していたし通り過ぎるのは一瞬だろう。
いざはいったトンネルの中は真っ暗。頼りになるのは自転車のライトだけ。早く出たかったので、
一生懸命ペダルをこいだ。だが、おかしい。なかなかでられない。
昼間はすぐ出られたのに、今は少なくとも30秒はトンネルの中を走っている。
思えば、今夜は満月で、外の道は月光が反射して青白く光っている。だから、こんなに短いトンネルなら、その青白い道がトンネル内から見えるはずだ。
真っ暗と言うことはぜったいにない。一本道なので、道も間違えるはずがない。
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。   怖い。
そこまで考えたら、いきなり自転車のチェーンが 切 れ た。
どうしようどうしようどうしよう!!
立ち止まり、あせりまくる俺。まだ出口は見えない。
すると、闇の中、何かがいた。
浮いていて、遠くから近づいてくる 体はしびれたように動かない。
眼が闇に慣れ、ソレの姿がはっきり見えた。

白装束を着た女 だった。ただし、かなり大きな。異様に長い手足。最初は宙にういているように見えたが、四本足でトンネルの壁に張り付いている。
そしてゆっくりゆっくりこちらにむかってきている。ずりっずりっ と音を響かせながら。
髪は地面まで垂れ下がり、顔には異様にでかい。目玉と口。それしかない。口からは何か液体が流れている。笑っている。
恐怖でまったく働かない頭の中で、きっと口から出てるのは血なんだろうなぁとか俺はここで死ぬんかなとかくだらないことをずーっと考えていた。
女がすぐそこまで来ている。一メートルほどのところにきたとき、はじめて変化があった。大声で笑い始めたのだ。それは絶叫に近い感じだった。
ギャァァァァアアアアアハハハハァアアアァァァ!!!!!!みたいなかんじ。人の声じゃなかった。
その瞬間俺ははじかれたように回れ右をしていまきた道をはしりはじめた。
どういうわけか入り口はあった。もうすこし。もうすこしで出られる。
ふりむくと、女もすごい速さでトンネルの中をはってくる。
追いつかれる紙一重で、トンネルを出られた。
でも、振り返らずに、ひたすら坂を駆け上がった。

それからの記憶は、ない。両親の話によると、Aの家の前で、気を失っていたらしい。目覚めたら、めちゃくちゃじいちゃんにおこられた。
あとで、俺はじいちゃんにトンネルの中の出来事を話した。あれはなんなのか、知りたかった。
詳しいことはじいちゃんにもわからないらしい。だが、昔からあの坂では人がいなくなっていたという。だから廃れたのだと。
化け物がいる、といったのは、人が消えた際、しらべてみると、その人の所持品の唐傘やわらじが落ちていたからだそうだ。
だから、化け物か何かに喰われたんだといううわさが広まったらしい。まぁ実際に化け物はいたのだが。
そういうことが積み重なってその坂は「ヒトナシ坂」と呼ばれるようになった。

ヒトナシ坂のトンネルは、去年、土砂崩れで封鎖されて、通れなくなったらしい。
あの化け物は、まだトンネルの中にいるのだろうか。それともどこかへ消えたのか。
誰にもわからない。

長々とすまんね。これでおわり

ヒトナシ坂の情報や怖い話の怖い話のまとめや実話、ランキングや短編長編など「怖い話・心霊話・都市伝説投稿サイト

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

Comment

  1. Rey より:

    通っちゃいけないとお爺さんのいう事ちゃんと聞かなきゃ…

  2. けんじ より:

    どこかわかれば深夜オフ会やりたいな

  3. 御茶漬海苔 より:

    ネットで調べたくらいじゃどこかのヒント全然ないね。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

関連記事

ベランダの男たち

友達が経験した話です。 彼は大学へ入って一人暮らしをしてからいきなり金縛りを頻繁にするようになっ

記事を読む

霊柩車[2]

朝になってKさんは、両親に昨日の夜クラクションの音を聞かなかったかどうか 尋ねました。二人は知らな

記事を読む

【3人組シリーズ】陰影のない女

「一度霊体験をするとそれからしばらく霊体験をしやすくなる」 という話を聞いたことがあるだろうか

記事を読む

繰り返す家族

先週のことなんだけど、小三の俺の弟が体験した話。 弟はその日、学校終わって一度うちに帰ってから仲

記事を読む

【従姉妹シリーズ】ノッポな人形

中学二年の秋口、俺は勉強や部活そっちのけでオカルトにはまっていた。そのきっかけになったのが近所に住ん

記事を読む

友人にちょっとアレな奴がいた。

俺自身に霊感はまったく無いんだが、友人にちょっとアレな奴がいた。 オカルトとかそういうのに首突っ

記事を読む

会社の同僚が亡くなった。

会社の同僚が亡くなった。 フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて 家族

記事を読む

てんらく

もうだいぶ昔、浮遊霊様っていう遊びにハマっていた時期がある。要はコックリさんの類。 名前なんて何

記事を読む

廃墟で拾った日記帳

俺は霊感が全くない。 人間は死ぬのが怖いのは死後の世界を確認できないから。 死んだ後、苦しみ

記事を読む

【住職シリーズ】蹴り飛ばした何か

信じるか信じないかは別として知り合いに変わったやつがいる。小学校時代からの友人で、現役の住職をやって

記事を読む

知らない電話番号

知らない電話番号から着信があり、折り返し接続すると高額な課金回線に接続

お面の神様

俺が小学生の頃の話。 昔っから絵を描くのが好きだったんだ。コンクール

配達の仕事をしていたら

前の話(詳細は電車のつり革)からだいぶ時間がたち、私も仕事が変わりまし

狙われる路上の宗教勧誘

路上の宗教勧誘ってどう思いますか? ウザいですよね。メンドイですよね

呪われたわたし

私が小3の夏休みの時に、学校で流行っていたこっくりさんを友達と夜の時に

→もっと見る

  • 皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

  • 人気ブログランキングへ
  • 20代後半結婚適齢期の家事手伝い。最近の趣味は廃墟めぐり。
    皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

    相互リンク・RSS大募集中です
    こちらのフォームまでお気軽にご連絡ください
    ご連絡いただかなくとも、こちらでアクセスランキングを見て定期的にアクセスがあることを確認しましたらリンク・RSS登録致します。

    当サイトのご利用は、自己責任でお願いします。当サイト及び外部リンク先のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失・損害についても当サイトは一切の責任と義務を負いません。

  • ブログパーツ

PAGE TOP ↑