テレビモニターなど怖い話 や都市伝説・意味がわかると怖い話のサイト

テレビモニター

公開日: : 怖い話 |83 view

聞き書きなんだけど…

後輩Kは某コンビニで深夜バイトをしてたらしい。
そのコンビニの立地が立地だったせいかも知れないが、深夜は本当に暇だったんだそうだ。
Kはいつも一緒にシフト入ってる先輩と控え室でマターリしてることが多かった。
 
その日も2人はいつもと同じように控え室でお菓子食べたり漫画読んだりダベっていた。
客も来ないし仕事といえば、店内のモニター(防犯カメラ)をチェックするくらいだ。
モニターは画面が4分割になっており、レジ2箇所、食料品棚、本棚が映されていた。
Kがふと気付くと、本棚のところに女が立っているのが映し出されていた。
腰まで異様に髪を伸ばした女だった(例えるなら貞子だろうか)。
「おかしいなぁ、客が来たチャイムが鳴らなかったぞ」
先輩は訝しげだが、チャイムは鳴らないこともあったそうで
2人はさして深く考えず、女が会計をするまでだべってた。

しかし、その女は全く本棚から動く気配がない。
雑誌でも読んでいるのだろうか?
いや、その手には何も持たれていない。
ひたすら本棚をじっと見つめてただ立っているだけ。
「こいつ万引きするつもりなんじゃないか?」
先輩が言った。
妙な雰囲気を持つ女だ、Kも同じことを思い、先輩の言葉に頷いた。
2人は女を挟み撃ちにしようと、控え室を出た。
先輩はレジ側から、Kは控え室の出入り口から本棚へ向かう。
 いざ、本棚へ到着してみて2人は首をかしげた。
そこに女なんていなかったのだ。
(おかしい、絶対挟み撃ちしたはずなのに…)
2人が目を合わせた瞬間、トイレの方から水を流す音が聞こえてきた。
何だ、トイレへ行ったのか。しかし変な人だなぁ…。
そう思いつつ、2人は無言のまま控え室へ戻った。
しかし映し出されたモニターを見て二人は息を呑んだ。
さっきと全く変わらない立ち位置に女が立っていたのだ。
「おかしい、早すぎる」
トイレから本棚へ向かうのと、控え室から向かうのとでは
明らかに後者の方が早いはずなのだ。

もしかしてモニターの故障なのでは?
2人は顔を見合わせ、頷きあってもう一度挟み撃ち体勢で本棚へ向かった。
やはりそこには誰の姿もなかった。
冷や汗が滲み出るのを感じながら、2人は控え室へ戻った。
どちらも何も言わないが、真っ先にモニターに目をやった。
「あっ」
2人同時に声をあげた。
女の姿はモニターから消えていたのだ。
Kはほっとして、今一度確認しようとモニターへ顔を近づけた、その瞬間。
「待て、動くな」
先輩が押し殺した声を出した。
「はっ?」
「いいか、絶対に振り向くなよ」
さっきのこともあって、Kは反射的に従った。
2人ともモニターを覗き込んだ姿勢で固まっている。
どうして先輩はこんなことを?
Kはそう思いながらモニターを凝視していた、そこで気付いた。
モニターにはKと、先輩の顔が反射している。だがその真ん中
2人の間に女の顔が反射していたのだ。
叫びたい衝動を押し殺し、Kは硬直した。
2人が耐えること数分、女は何か呟くと、2人からスッと離れた。
どれくらい経っただろうか。
もういいかな、という先輩の声にKは溜め息をついた。
恐る恐る後ろを振り返ってみたが、誰もいない。
まだ鼓動の早い心臓を押さえながらKはモニターから離れた。
「ここって出るんだねぇ…初めて知ったよ」
先輩は感慨深けにKの方を向いた。
「そうですねぇ」
振り返って先輩を見た瞬間、Kは腰を抜かしそうになった。
先輩もただならぬKの様子に何事かと思ってモニターを見る。
モニターにはさっきの女が映し出されていた。
ただ本棚を見つめて立っているだけではなかった。
カメラの方を向き、裂けんばかりの大口を開けて笑っていたのだ。

2人はコンビニの自動ドアから夜道へ飛び出したらしい。

テレビモニターの情報や怖い話の怖い話のまとめや実話、ランキングや短編長編など「怖い話・心霊話・都市伝説投稿サイト

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

関連記事

ヒナ川

20年位前になろうか。 僕はとある田舎町に住んでいた。 小学生の僕には小さな町での暮らしの中にも

記事を読む

牛の墓

518 本当にあった怖い名無し sage 2006/05/24(水) 18:50:02 ID:SPW

記事を読む

早朝の怪談

一年前に体験した洒落にならない話。 夏ぐらいに千葉にあるクラブに行った帰り。始発電車に乗る

記事を読む

愛車のソーラ

友人(以下M)は車やバイクが大好き。類友と言うのか、周りもそういう人が多いみたいだった。 ある日

記事を読む

【住職シリーズ】見てる

信じるか信じないかは別として知り合いに変わったやつがいる。 小学校時代からの友人で、現役の住職をや

記事を読む

マイナスドライバ-

そんなに怖くないのですがきいてください 私がまだ4~5歳の頃の話です。 当時家には風呂が無く

記事を読む

障子の穴

子供(小学校高学年)の頃の話。 当時、自分の部屋は、畳と障子のバリバリの和室で、布団を敷いて

記事を読む

ヒトナシ坂

俺の中学生のときの話を投下。長文&駄文許して。 俺は週末に、中学で仲良くなった友達 Aのとこ

記事を読む

窓を叩くものは

深夜、A子さんは異様な物音を聞いて目を覚ました。 何かを引きずっているような音が窓の外から聞こえて

記事を読む

面を取ってくれ

俺の爺さんには従兄がいたらしいんだが、10代前半で亡くなっている。 それがどうも不自然な死に方だ

記事を読む

牛の首

最近、アメリカの一青年が、奇怪なメールを受け取りました。 そのメール

牛の首と名乗る魔物

昔、寂れた山村に父娘が住んでいた。 父が再婚し、義母と義妹も一緒に暮

夜中に犬を散歩させていた

夜中に犬を散歩させていたら、 お婆さんが知り合いの家を探していたので

開けて開けて

これはオレが浪人してた年の夏 家族は二泊三日の旅行に行ってて、

知らない電話番号

知らない電話番号から着信があり、折り返し接続すると高額な課金回線に接続

→もっと見る

  • 皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

  • 人気ブログランキングへ
  • 20代後半結婚適齢期の家事手伝い。最近の趣味は廃墟めぐり。
    皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

    相互リンク・RSS大募集中です
    こちらのフォームまでお気軽にご連絡ください
    ご連絡いただかなくとも、こちらでアクセスランキングを見て定期的にアクセスがあることを確認しましたらリンク・RSS登録致します。

    当サイトのご利用は、自己責任でお願いします。当サイト及び外部リンク先のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失・損害についても当サイトは一切の責任と義務を負いません。

  • ブログパーツ

PAGE TOP ↑