呪いのキーホルダーなど怖い話 や都市伝説・意味がわかると怖い話のサイト

呪いのキーホルダー

公開日: : 怖い話 |57 view

「なぁ、呪いのキーホルダーってあるのか?」

ある日、大学で同じ専攻のAが俺に話しかけてきた。

俺「何?キーホルダー?」

Aは一言で言うと、嫌なヤツ。ガタイが良く、小中高でこんなイジメをしてきた、喧嘩で負けたことがない、なんてことを自慢げに話す。頭の悪いヤツだ。

なんでそんなヤツと繋がりがあるかと言うと、Aは実は情けない程の怖がりで、自分に霊感があると信じ込んでいるらしく、ちょっとしたことがあると、オカルト好きで変わった趣味を持つ俺に相談しにくるからだ。もちろん、何か霊的なことがあったことは一度も無い。

A「そうだよ、キーホルダー。持っていると、数日後に死んでしまう、とかいう呪いがあるらしいんだ。」
俺「聞いたことないなぁ。まぁ、よくある話じゃないか?」
A「知らないか・・・。もしかしたら、お前の趣味からして、持ってるんじゃないかと思ったんだが。」

俺の趣味。オカルトグッズ集め。物心ついた頃から始め、今では相当な数になっている。

俺「いやいや、第一、もしそんなの持ってたら俺が死ぬだろ?」
A「あぁ、まぁそりゃそうか・・・。でも聞いたことも無い、か。」
俺「俺が知る限りじゃないなぁ。何かあったのか?」
A「実は・・・今、持ってるんだよ。」
俺「・・・?」

Aはカバンの中から、変な形のキーホルダーを取り出し、俺に見せてきた。菱形の銅版の真ん中に十字架が掘られており、その上にバツ印が描かれている。

はっきり言って安物の、どこにでもあるキーホルダーだ。

俺「これが呪いの?何か曰くがあるのか?」
A「いや、良く分からないんだが・・・。昨日の夜、家でカバンの中見たら、コレが入ってたんだ。メモみたいのと一緒に。」

と言って、そのメモを俺に見せてくる。

俺「”これは呪いのキーホルダー お前はもう助からない”。・・・なんか稚拙な文章だな。誰かのイタズラだろ。」
A「そうだよな。イタズラだよな。ったく、腹立つわ・・・。それ、やるわ。」
俺「ん?いらねーよ、こんなの。俺はちゃんとしたモノしかコレクションしないんだ。」
A「あぁ、そうか。じゃ捨てて帰るわ。まったく・・・」

ブツブツ言いながら、近くのゴミ箱にキーホルダーを捨て、Aは帰っていった。

それから2日後、またAが俺のところに来た。何かオドオドしている。

A「なぁ、この前、捨てたよな?アレ、確かに捨てたよな・・・!?」俺「何言ってんだ?」 A「キーホルダーだよ。ゴミ箱に捨てたはずの!あれが、またカバンに入ってたんだよ!」

そう言って、Aはカバンからキーホルダーを取り出す。確かにあのキーホルダーだ。

俺「ほんとだ・・・」

Aは確かに捨てていた。俺も見ている。

A「呪われたのか?もうダメなのか?<俺>、なんとかしてくれよ!これ、やるよ!お前持ってろよ!」
俺「いや、いらないって。落ち着けよ。・・・うーん、だけどそれ、もう捨てない方がいいかもな。」
A「何でだよ?じゃあ死ねってのか?」
俺「呪いのアイテムってのはな、捨てようとすると逆効果なんだよ。捨てれば捨てる程、力が強くなる・・・ってのもよくある。」
A「はぁ?先に言えよ!?ふざけんなよ!一回捨てちまったじゃねぇか!」

もう、こいつは本当に・・・。

俺「あー、じゃあちょっと調べてみるからさ。ちょっと数日待ってくれよ。」
A「数日?何日だよ!急げよ!」

騒ぐAを何とかなだめて、俺は早々にその場を退散した。

その翌日、俺が図書館で調べ物をしていると、Aがやってきた。なんだか元気が無い。

A「<俺>、ちょっと聞いてくれ・・・。もうヤバイかもしれん。」
俺「ど、どうしたんだよ?」
A「昨日の夜さ、寝る前にトイレに行こうとしたんだよ。おれ1人暮らしだろ?でもさ、普通にトイレのドア開けようとしたら、開かないんだよ。誰もいる訳ないのに、何故か、中からカギ掛かってて・・・。そしたら、中から声が聞こえたんだよ。 しかも1人じゃない、何人かの声が。おーい、おーい、おーい・・・って呼んでる声が・・・。」

Aは思い出したのか、震えていた。

A「慌てて部屋から飛び出したよ・・・。」

その後、朝までコンビニやらマンガ喫茶で時間潰して、朝になってから部屋に戻ったらしい。

A「なぁ、なんとかならないか?頼むよ。そうだ。お前、今日うちに泊まりに来いよ。」

こいつの家には何回か行ったことがあるが、今はちょっと事情が違う。

俺「いや、今日は無理だわ。うーん、そうだな・・・これ、使ってみろよ。」

俺は準備してきた護符をAに渡す。

俺「これ、部屋に張っておけよ。お前のこと守ってくれるハズだから。」
A「おぉ・・・すまんな!ってかもっと早くによこせよ!」

Aは護符で安心したのか、勝手なことを言って帰っていった。

翌日、またAが俺のところに来る。なんだかゲッソリしている。どうやら護符は効果がなかったらしい。

A「夜中、寝ていると、何か気配を感じてさ、ふと目が覚めたんだ。そしたらさ・・・部屋に何か居たんだよ。黒い影が部屋の隅に。で、また聞こえたんだ。呼ぶ声が。今度は俺の名前呼んでるんだよ。○○・・・○○・・・って。」

Aは頭を抱えている。

俺「あの護符でダメか・・・」

俺は少し考えて、これは昨日のより強力なものだ、と言って別の護符を渡した。今できることはこれくらいしかない。

Aはそれを受け取り、フラフラと帰っていった。

しかし、Aの周りには怪現象が起きつづけた。

聞こえてくる声は変わった。もっと直接的な、死ね・・・死ね・・・死ね・・・という声に変わった。携帯の留守番電話にも入っていたり、部屋で寝るのが怖くて、公園のベンチなんかで寝ようとしているときにも聞こえてきた、と言っていた。

Aは1人でブツブツと独り言を言ってることが増えた。普段から近づく人は少なかったが、以前以上にAに近づく人は減った。気が狂いかけていたか、もしくはもう狂っていたのかもしれない。

しばらくして、Aは大学に来なくなった。

そしてそれから数日後、Aが部屋で首を吊って死んでいるのが発見された。

今、俺の手元にはAが持っていたキーホルダーがある。

安物のキーホルダー。俺が買った、ただのキーホルダー。

Aのおかげで、これは呪いのキーホルダーになった。ゴミ箱を漁ったり、合鍵作って部屋に忍び込んだり、録音した声を聞かせたりと、色々努力した甲斐があった。Aが単純な男で、本当にやり易かった。

これで、俺のコレクションがまた1つ増えた訳だ。

呪いのキーホルダー。

ちゃんと曰く付きの、実際に持っていた人が死んでいる、ホンモノだ。

呪いのキーホルダーの情報や怖い話の怖い話のまとめや実話、ランキングや短編長編など「怖い話・心霊話・都市伝説投稿サイト

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

Comment

  1. 匿名 より:

    こいつの家には何回か行ったことがあるが、今はちょっと事情が違う。

    つまり何回か遊びに行ったのではなく、怖がらせに行ってたってことだな

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

関連記事

私が大学生だった頃の話。

その日は友人と待ち合わせをしていた。ところが、 約束の時間を過ぎても友人は来ない。 30分待っ

記事を読む

このトイレに鏡は

新潟の某大手メーカーの工場の従業員家族慰安会の営業に行った時、 楽屋にあてがわれた応接室からトイ

記事を読む

首のない人形

小学校の遠足の時の話。 うちの小学校は片田舎にあるので、当時4年生だった俺の クラスのク

記事を読む

白いくねくね(くねくね)

どこに書いたらいいのか分かんないんだけど、ここに書かせてください。誰に言っても曖昧な答えしかしてくれ

記事を読む

【3人組シリーズ】T祭り

O県N市・・・まぁ俺の地元なのだが、ここにはいわくつきの祭りというものがある。 Y川下流域の河

記事を読む

お前らだよ

夏のある日2組のカップルが海水浴に出かけました 仮にA君、A君の彼女、B君、B君の彼女とします。

記事を読む

遺影の中の笑顔

3ヶ月前の成人式の時自分は遺影を持って行ったんだ 中学の時、心臓発作で死んだ近所のツレの

記事を読む

一途な思い[1]

僕の家の隣に女の子が越してきたのは小四の夏休みだった。 彼女の家庭にはお父さんがいなかった。 お

記事を読む

【住職シリーズ】死してなお

信じるか信じないかは別として知り合いに変わったやつがいる。小学校時代からの友人で、現役の住職をやって

記事を読む

深夜放送

駄分だが勘弁してくれ 俺が小学校五年のころ皆で肝試しをやろうということになった。

記事を読む

監視カメラ 障害報告

1.タイトル  ○○様 倉庫内 監視カメラ正副故障 2.障害発

電車のつり革

仕事帰りのある日、いつものように終電に乗って家に帰ることにしました。

濡れたチケット

以前、某コンサートホールでバイトをしていました。 そのときの経験

お姉さん

オレの叔母さんから聞いた話。 叔母さんが一人暮らしをしている息子

家電量販店B

 家電量販店Bはお客さんとしてお店に行くには問題ありません。  しか

→もっと見る

  • 皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

  • 人気ブログランキングへ
  • 20代後半結婚適齢期の家事手伝い。最近の趣味は廃墟めぐり。
    皆様の怖い話の投稿お待ちしております。

    相互リンク・RSS大募集中です
    こちらのフォームまでお気軽にご連絡ください
    ご連絡いただかなくとも、こちらでアクセスランキングを見て定期的にアクセスがあることを確認しましたらリンク・RSS登録致します。

    当サイトのご利用は、自己責任でお願いします。当サイト及び外部リンク先のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失・損害についても当サイトは一切の責任と義務を負いません。

  • ブログパーツ

PAGE TOP ↑